グローバルエントリーでアメリカへ楽に行こう

トランプ政権になってからアメリカの出入国管理が年々厳しさを増していますが、国土安全保障省(DHS)は、比較的リスクの低い旅行者に優先レーンの利用資格を付与することで、アメリカの空港のセキュリティチェックポイントでの長い待ち行列を緩和するため、トラステッド・トラベラー・プログラム(TTP)を実施しているそうです。

TSAプリチェックをはじめとするこれらのプログラムのほとんどはアメリカ市民のみを対象としているため、私のような非アメリカ市民はその恩恵を受けることができないのですが、グローバルエントリープログラムという制度があり、これだと、DHSが承認した国の国民であれば、アメリカ市民でなくてもTSAプリチェックと同等の優先審査を受ける資格を取得できるとのことです。

今年の初め、日本が対象国リストに追加されたというフェイスブックの投稿を目にし、このプログラムに申請することにしました。グローバルエントリーに承認されるということは、アメリカ国内での移動が便利になるだけでなく、自分が信頼できる人物だという公式なお墨付きをアメリカ政府からもらえることでもあるのかな〜と思って。

グローバルエントリープログラムに申請するには、14歳以上で、かつ前科がないことが条件とのことです。これを満たしていれば、まず最初にTTPのサイト(ttp.cbp.dhs.gov)にアクセスしてログインアカウントを作成し、アカウントを作成したら、サイトにログインしてグローバルエントリー・プログラムに申請することができます。

まず、グローバルエントリーのウェブのフォームにパスポート番号、有効期限、居住地住所、勤務先情報などを入力し、申請手数料として120ドルをオンラインで支払います(14〜17歳は申請手数料は不要です)。この手続きが完了すると、自身の戸籍全部事項証明書(戸籍謄本)を取得して東京出入国在留管理局に書留郵便で送付するよう案内されます。

戸籍謄本を送ると、数週間後に税関・国境警備局(CBP)より、TTP申請ステータスが「条件付き承認」に変更された旨のメールが届きます。その後、CBP審査官との対面インタビューを受ければ、グローバルエントリープログラムへの登録を完了させることができます。

この最終インタビューは通常はアメリカ国内の主要空港か、一部の例外的な国外の会場で実施されるとのことで、アメリカに行く機会が当分ない私としては、もはやこれまでかとあきらめていたんですが、ラッキーなことに、CBPがこの4月13日から17日の週に「東京グローバルエントリーイベント」を開催し、CBPの審査官が東京の品川プリンスホテルに来日するとのメールが届きました。TTPのサイトで日時予約すれば、日本在住の申請者を対象に最終インタビューを行ってくれるということです。

願ってもない話に、すぐ4月15日(水)の午前11時30分を予約し、当日品川プリンスホテルへ向かいました。

インタビュー会場はホテル3階にある小さな宴会場でした。若い日本人男性のスタッフが来場者の案内を担当しており、待機席とインタビューカウンターへと誘導していました。

インタビューカウンターは2つあり、一方にはアメリカ人審査官が座って英語でインタビューを行っていて、もう一方では日本人審査官が日本語でインタビューを進めていました。

会場に到着した時点では、申請者が2名、それぞれのカウンターでインタビューを受けていました。私はその後ろの待機席で順番を待っていました。5分ほどすると、日本人審査官のほうのカウンターでの前の人のインタビューが終わったので、私がそのカウンターへ案内されました。

その日本人審査官は、自分側にモニターが向いたノートパソコンを開いて、まずパスポートを見せるよう言ったので、パスポートを手渡すと、それを確認し、おそらくノートパソコンの画面に表示されている情報と照合していました(ノートパソコンのモニターは私からは見えませんでした)。

次に小型のデジタルカメラを取り出してきて、メガネを外してレンズを見るようにと言われたので、その通りにすると、審査官は数枚写真を撮ったあと、ノートパソコンに接続されたポータブル型の指紋スキャナーを机に置いて、右手四指、右親指、左手四指、左親指の順にスキャナーに置くように言いました。

言われたとおり指紋の採取が終わると、現住所、勤務先、渡航予定のアメリカ国内の目的地について口頭で質問されました。9月にアイオワ州を訪れる予定だと答えると、審査官にその理由を聞かれ、一瞬どう答えるべきか迷いましたが、國學院栃木高校の文化祭で毎年アイオワへのホームステイに関する展示を見ており、自分も行ってみたいと思うようになったと話すと、審査官は納得した様子でパスポートを返却してくれ、今後の手順について説明してくれてインタビューが終わりになりました。全行程はわずか約5分で終わりました。ここまですべて日本語でOKだったのはラッキーで、おかげで説明がずっと楽になりました。

会場を出るか出ないかのうちにメールが届きました。申請ステータスが変更されたとのことでした。手持ちのスマホでTTPのサイトのダッシュボードを確認すると、申請ステータスが「承認済み」に変わっていました。

日本人の申請者にはグローバルエントリーのメンバーシップカードは発行されないと聞いていたので、これをもってすべての申請手続きが完了、ということで、今後はパスポートの有効期限が切れるまで、アメリカ政府から信頼できる人物と認定された者として、今後アメリカ入国時には迅速な審査を受けることができるようになります。

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